第26回介護支援専門員実務受講試験(問題解説)問題28:検査について
第26回ケアマネ試験問題解説こんにちは
今日の問題は、「検査」について
【問題 28】 検査について適切なものはどれか。 3つ選べ。
1.腹囲が男性85 cm 以上 女性 90cm以上の場合は、メタボリックシンドロームの診断において腹部型の肥満とされる。
2.AST (GOT) は、肝臓以外の臓器の疾患でも上昇する。
3.ヘモグロビンA1cは、採血時の血糖レベルを評価するのに適している。
4.尿検査は、尿路感染症の診断に有効である。
5.CRP (C反応性たんぱく質)は、体内で炎症が起きているときに低下する。
解答:1.2.4
解説
1.正しい
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満をベースとして、高血圧、高血糖、脂質異常が複数重なった状態で、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい状態のことです。
<メタボリックシンドローム診断基準>
2.正しい
【主な肝機能】
AST(GOT)・ALT(GPT) | 肝胆道疾患の指標となる重要な検査 |
AST(GOT) | 肝臓以外に心臓・筋肉などの溶結性疾患で上昇します。 |
γ―GPT | 肝胆道疾患の指標で、脂肪肝やアルコール性肝炎で上昇 |
3.誤り
血糖値は、 糖尿病診断の基本となる検査です。空腹時の血糖が110mg/dL以上で耐糖能低下 126mg/dL 以上で糖尿病と診断されます。
また、食後血糖では140mg/dL 以上で耐糖能低下、200mg/dL以上で糖尿病と診断されます。
糖化へモグロビン (HbA1c) は、糖がヘモグロビンと結合している割合を示します。
HbAle の値は過去1~2か月の平均的な血糖レベルを反映しています。
血糖とHbAlc の両方を測定することで、そのときの血糖レベルと長期間の血糖レベルの画方を評価することができます。
4.正しい
尿検査は、尿糖や尿たんぱくの検出に使われ、 糖尿病や腎臓病のスクリーニング検査として重要ですが、高齢者では尿路感染症の診断にも重要です。
特に糖尿病がある場合、 尿道カテーテルが留置されている場合は、尿路感染のリスクが高く、高熱が出たときには、肺炎のような気道感染だけでなく、尿路感染症も疑って検査を行うことが必要です。
5.誤り
C反応性たんぱく質 (CRP) は、感染症などの炎症性疾患における炎症の程度を判定する検査です。
感染症以外に悪性腫瘍、膠原病、梗塞、組織崩壊などでも高値になります。
よって、この問題の解答は、1.2.4 になります。
解説は、以上です。
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解説動画
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