ケアマネ試験対策一問一答(保健医療サービス分野)認知症の評価スケールについて
保健医療分野(一問一答)Blogこんにちは
ケアマネ本試験まで、あと、198日ですね。
ケアマネ試験対策一問一答「保健医療サービス分野」
認知症の評価スケールについて
次の記述は、正しいか誤りか答えよ。
【問題】長谷川式認知症スケール(HDS-R)は、認知症の簡易検査法であり、21点以上であれば認知症が疑われる。
答え:誤り
解説
認知症の評価スケールには、いくつか種類がありますが、代表的なものとして、長谷川式認知症スケール(HDS-R)とMMSE(ミニメンタルステート検査)があります。
長谷川式認知症スケール(HDS-R)
・HDS-Rは認知機能全般というよりも、記憶の配点が高く、アルツハイマー型認知症で低得点になる傾向があります。
・9項目の質問式で、検査時間は約10分で、30点満点で20点以下を認知症の疑いとしています。
質問形式です
1. | お歳はいくつ? |
2. | 今日の日付は何年の何月、何日、何曜日ですか? |
3. | 私たちが今いる所はどこですか? |
4. | これからいう三つの言葉を言ってみてください。後で聞くので覚えておいてください。 |
5. | 100から7を順番に引いてください。 |
6. | 私がこれから言う数字を逆から言ってください。 |
7. | 先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってください。 |
8. | これから五つの品物を見せます。それを確認しますので、何があったか言ってください。 |
9. | 知っている野菜の名前をできるだけおうく言ってください。 |
上記のような質問をして、時間や場所の見当識、記憶、注意障害などをチエックします。
あくまでも簡易テストですので、これだけで認知症の診断は出来ません。
専門の医療機関で、CTスキャンやMRIなどを通じて正式な診断を受けます。
この長谷川式認知症スケールは、日本でもっとも使われている認知症評価スケールです。
MMSE(ミニメンタルステート検査)
・海外で開発され、世界でもっともよく使われている認知症スケールです。
・こちらも長谷川式同様、質問形式の評価スケールになります。
・MMSEと長谷川式の違いですが、図を書いたり、動作性の認知機能も評価します。
・検査時間は約10分で、30点満点で23点以下を認知症の疑いとしています。
・学歴の影響を受けやすく、高学歴では認知症でも満点に使い。高得点となることがあります。
追記
・長谷川式認知症スケール(HDS-R)とMMSE(ミニメンタルステート検査)を医療で使う意義は診断だけでない。
・効果や経過を見るこ、と介護保険の主治医意見書や成年後見の診断書などに記入が必要なこと、多職種間での情報共有に使えることにもあります。
よって、この設問は、「誤り」になります。
解説は以上です。
今日の暗記カードまとめ
表:
****************************
長谷川スケール(HDS-R)
****************************
裏:
****************************
20点以下/30点(認知症の疑い)
****************************
表:
****************************
MMSE
(ミニメンタルステート検査)
****************************
裏:
****************************
23点以下/30点(認知症の疑い)
****************************
ケアマネ受験対策講座のご案内 こちら