ケアマネ試験対策過去問解説「介護支援分野」保険財政について
介護支援分野の問題Blogこんにちは
7月もあっという間に、20日過ぎ刻々と迫る試験日ですが、受験生の皆さんは、順調に試験勉強が進んでいますか?
本試験まで、あと84日あります。この時期にできることをしっかりと行いましょう!
今日の問題は、「介護支援分野」の保険財政の問題です。
介護保険の保険財政について
【問題】介護給付に要する費用に係る公費負担について正しいものはどれか。
1.国の負担割合は、12,5%である。
2.国の負担は、定率の負担金と調整交付金からなる。
3.調整交付金の交付については、市町村の第1号被保険者の所得の分布状況も考慮する。
4.都道府県の負担割合は、市町村の財政状況に応じて異なる。
5.市町村の負担分は、一般会計において負担する。
いつも選択肢が、ないよ~( ノД`)シクシク…
*選択肢がないとレベル的には、ちょっと高いけれども・・自分の知識を判断する上で有効です。曖昧な知識では、解答を導き出せないからです。過去問を何度も解いている方は、お試しください。
学習のポイント
*介護保険の財政は、公費と保険料50%ずつです。それぞれの割合を円グラフを書いてみましょう。
*調整交付金は、2つあります。どのような時に交付されるのか、分かりますか?
*介護保険の会計は、特別会計です。
それでは、解説をしていきます。
解説
1.誤り
・国の負担割合は、25%です。(施設等給付の場合は、20%)
2.正しい
・国の負担割合は、定率の交付金と調整交付金に分かれています。どこの市町村にも同率に交付されるのが、定率交付金(一律交付金)20%、(施設等給付の場合は、15%)になります。調整交付金は、市町村の財政力によって傾斜配分されます。
3.正しい
・調整交付金には、2つ、1.普通調整交付金、2.特別調整交付金(災害時)です。
・設問文は、1.普通調整交付金のことを問われています。
・普通調整交付金が考慮される場合は、設問文にある市町村の第1号被保険者の所得の分布状況(低所得者の方がい多い市町村は、23%の保険料が集まらない)と第1号被保険者の年齢階級別の分布状況(後期高齢者が多いと保険給付の額も多くなります)です。この2つを考慮して平均すると5%相当になります。
4.誤り
都道府県ではなく、国が市町村に交付します。
5.正しい
介護保険の会計は、特別会計なのに、「市町村の負担分は、一般会計にて負担する。」ってどういう意味だろうと考える方も多いですが、財政の円グラフを書いて、市町村が負担する12.5%を市町村の一般会計(一般財源)から拠出して、特別会計に入れます。
この問題は、3つ選べで、解答は、2.3.5
解説は以上になります。
追記
解説動画は、こちら
近日公開
今日の暗記カードのまとめ
表:
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介護保険の財政割合
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裏:保険料50%・公費50%
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表:
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国の負担割合②
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裏:
1.定率交付金(一律交付金)
2.調整交付金(普通)
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表:
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普通調整交付金:考慮②
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裏:
1.1号の所得分布
1.後期高齢者の割合
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