2024年ケアマネ試験【問題28】保健医療サービス分野「口腔のケア」について
2024年ケアマネ試験問題・解説こんにちは
先日、訪問診療を行って地域に根差した歯科医院さんのセミナーに参加しました。訪問系、短期入所系に「口腔連携強化加算」が新設され、歯科医院とケアマネ、サービス事業所等の多職種連携の大切さ、現場では、どのようにすると良いのかについての内容でした。
口腔ケアの重要性について、単に歯の健康を守るだけでなく、高齢者の全身の健康状態やQOL、さらには、家族の介護負担にも大きな影響を及ぼすため非常に重要というということ
口腔ケアを怠ると、将来どのようになるのか、最終的には健康面、生活面、経済面などさまざまな側面で大きな影響が出てくるので、早期発見と適切なケアが重要であるという点が、このセミナーのメッセージの1つです。
口から食べることの大切さについて、単に、口腔機能を維持するだけでなく、「美味しく食べること」が、高齢者の生活の質を高めるために、非常に重要であり、口腔ケアを行うことで、最終的には、高齢者が、最期まで「口から食べる喜び」を感じられるようになるという。前向きなメッセージが込められていました。
約90分のセミナーでしたが、あっという間に時間が過ぎ、現在私も歯科に通って治療をしていますが、奥歯1本でも咀嚼力に影響して、かたいものが食べられないという辛さを実感しています( ノД`)シクシク…
定期検診を約2年間サボったことにより、半年ほど治療していますが、医療費を考えると定期検診は、最低でも3か月に1回お勧めします😊
つい、忙しくて後回しになってしまいがちですが、人生100年時代です。いつまでも自分の歯で「食べる楽しみや喜び」を持ちたいですね。
今日は、問題28です。
【問題28】口腔のケアについて適切なものはどれか。3つ選べ。
1.口腔内・口腔周囲を動かすことは,口腔機能の維持・向上に資する。
2.胃ろうによる経管栄養を行っている高齢者では,口腔のケアは必要ない。
3.寝たきりで片麻痺がある人の場合には,誤嚥を防ぐため,麻痺惻を下にして口腔のケアを行う。
4.食後は義歯をはずして口腔内を清掃し,義歯はブラシを使用して流水で洗う。
5.高齢者では唾液の分泌量が減り,う蝕や歯周病が起こりやすい。
早速、解説していきます。
解説
1.適切
口腔機能訓練や口腔マッサージなどの機能的な口腔ケアは、口の機能を維持・向上させるためには重要です。咀嚼力や発声・活舌、咬合力、摂食・嚥下と様々な機能があります。
食後は、義歯をはずして口腔内を清掃し、義歯はブラシを使って流水で洗います。
2.不適切
胃ろうなどで経管栄養をしている人も、口腔内に細菌が多くなります。唾液や口腔内の自浄作用が減少するため、口腔ケアが必要です。
3.不適切
誤嚥を防ぐには、麻痺がない側を下にして、顎を引き、もしかしたら上半身を起こした状態で行うことが推奨されています。
4.適切
義歯は、食事後に清掃することが重要です。かす食べが挟まるのを防ぎ、口腔内の清潔を守って、感染症の予防にもつながります。
5.適切
高齢者は唾液の分泌が減りやすく、口腔内が乾燥しやすいため、虫歯や歯周病が起こりやすくなります。この乾燥は、口腔内の細菌繁殖にもつながるため、口腔ケアが重要です。
解答:1.4.5
解説は以上です。
まとめ
今回は、口腔ケアが高齢者の健康に与える影響や、誤嚥性肺炎の予防について学びました。
日常的な口腔ケアが、栄養のバランスや免疫機能にも影響を与え、健康を守る基盤丁寧なケアで、全身の健康を支えていきましょう。
次回の予告
明日は、【問題29】リハビリテーションについての解説を行います。
リハビリの基本的なポイントや、日常生活への影響について詳しく伝えていきますので、
ぜひお楽しみに!
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