2024年ケアマネ試験【問題30】保健医療サービス分野「高齢者の精神疾患」について
2024年ケアマネ試験問題・解説こんにちは
皆さん、日頃の勉強で活用されているアプリやウェブサイトはありますか?
例えば暗記アプリ、スライド作成ツール、音声教材配信サービスなど、様々なツールがありますよね。
それらを使うことで、どのような学習効果や新しい発見があったでしょうか?
ぜひ、お気に入りのアプリやツールについて、活用方法や得られた学びなどを教えてください。
私の問題解説の中でも、お話しいただいたアプリやツールのヒントを活かして、より実践的な解説ができればと思います。
今日は、問題30です。
【問題30】 高齢者の精神疾患について,より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.要因の一つに,脳の加齢性変化がある。
2.うつ病では自殺リスクはない。
3.配偶者や近親者の死が,うつ病の要因となることがある。
4.アルコール依存症は,うつ病を合併することはない。
5.精神症状が定型的でなく,訴えは多彩かつ曖昧であることがある。
早速解説をしていきます。
解説
1.適切
高齢者の精神疾患の要因には、脳の加齢による機能低下やホルモンバランスの変化、慢性疾患(心臓病や糖尿病)、加齢に伴う喪失体験(家族や友人の死、身体機能の低下、使命感の喪失)、社会的孤立や経済的な不安など様々な要因があります。
2.不適切
自殺企図の危険性は高い。 気分が沈み表情が暗くなり始めた病気の初期や、立ち直りかけた回復期に自殺企図が多く、注意が必要です。
3.適切
高齢者では、身体的な衰えや機能障害、慢性疾患への罹患、家族(配偶者)との死別、社会的な役割の喪失などの背景要因がある。
4.不適切
老年期のアルコール依存症は、認知症やうつ病を合併する割合が高いという特徴があります。 老年発症型のアルコール依存症は、若年発症型とは異なり、家族歴や遺伝的要因とは無関係に、身体的老化と環境の変化が要因となって発症することが多い。
5.適切
高齢者の精神疾患では、加齢に伴う変化が深く関与しており、その症状は定型的でなく、訴えが多彩かつ曖昧なのが特徴です。例えば、神経症の場合、精神症状は定型的でなく、不眠や頭痛や腹痛、身体の違和感など不定愁訴として訴えることが多いです。
まとめ
高齢者の精神的な問題は、体の変化(脳の衰えや病気など)、心の変化(喪失感や孤独感など)、そして社会的な状況(孤立や経済的な不安など)が複雑に絡み合って起こります。 これらの要因によって、うつや不安といった精神的な問題が現れやすくなります。
高齢者の精神的健康に関しては、やはり日々のちょっとした変化や心のつながりが大切です。やりがいのある交流があると、悲しみや孤独感も少しずつ軽くなり、気分が穏やかであることが多いです。
次回の予告
次回は、問題31「医療との連携・退院カンファレンス」について解説していきます。利用者さんが入院して退院まで、介護支援専門員の役割について」解説していきます。
次回もお楽しみに!
※もう少し詳しく知りたい方は、「合格スタートパック」お試し7日間ありますのでご検討くださいね。
単元動画で各単元のポイントを動画にまとめています。無料受験相談・体験授業も随時受付中です。
YouTube動画
ケアマネ受験対策講座(2025年)
ブログ記事
サポート