2024年ケアマネ試験【問題46】福祉サービス分野「面接場面におけるコミュニケーション技術」について
2024年ケアマネ試験問題・解説
こんにちは
今日から福祉サービス分野になります。試験では、介護支援分野から問題を解かれる方は、集中力が徐々に低下して疲れてきますね( ノД`)シクシク…
福祉サービス分野は、パターンが決まって問題文をしっかりと読むことで、消去法でも解ける問題が多いのと、現場で仕事をされているので実務経験もあって点数UPできるのではないでしょうか?
今日は、問題46です。
【問題46】 面接場面におけるコミュニケーション技術について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.明確化とは、相談援助者がクライエントの利益を考えて、クライエントの代わりに意思決定することである。
2.アセスメントには、クライエントの問題状況の把握、情報の収集と分析が含まれる。
3.オープンクエスチョンとは、クライエントが自らの選択や決定により、答えを見つけることを促す質問である。
4.面接技術には、ジェスチャー、表情、声の抑揚が含まれる。
5.視線やクライエントとの距離について配慮することは避けるべきである。
解説
1.不適切
明確化とは、クライエントが、自分の感情をはっきりと表現出来ないでいるときに、援助者が話を要約したり、言語化したりすることで感情を明確にすることです。
2.適切
アセスメントは、クライエント問題の状況を正確に理解するために行われる重要なプロセスです。
この過程では、問題の状況を把握し、必要な情報を収集し、それを分析することで適切な対応や支援計画を考えます。
3.適切
オープンクエスチョンは、クライエントが、自分の気持ちや考えを自由に答え、援助者が、その答えをさらに深堀したり、別の質問に繋げたりと、会話を繋げやすく、より多くの情報を引き出せるという特徴があります。必要な情報は勿論、こちらが想定していなかった情報まで引き出せる可能性もありますが、話が広がりすぎて、収拾がつかないことがデメリットです。
4.適切
面接技術には、言語的なコミュニケーションだけでなく、非言語的なコミュニケーションも含まれます。ジェスチャーや表情、声のトーンは、クライエントに安心感や信頼感を考えるために重要な役割を担いますこれらの技術は、クライエントとの良好な関係を築くために欠かせないものです。
5.不適切
面接時には、適切な視線や距離感が、クライエントの安心感や信頼を高めるます。イーガンは、かかわりを示す5つの基本動作を英語表記の一番初めの文字をとりSOLER(ソーラー)と名付けています。
S:クライアントとまっすぐに向き合う
O:開いた姿勢
L :相手少し身体を傾ける
E :適切に視線を合わせる
R :リラックスして話を聞く
相手の話を充分に聞こうとしているとき援助援助者としての自分の態度・身体動作・視線が、どのようになっているのかを振り返ることが大切です。面接技術といえば、バイステックの7原則は、皆さんご存じだと思いますが、ソーラーは、初めて聞いた方もいると思いますが、かかわりの面接技術の1つです。
学習のポイント
*コミュニケーション手段には、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションがあります。
*質問には、閉じられた質問(クローズドクエスチョン)と開かれた質問(オープンクエスチョン)があります。
*面接技法にはいくつかありますが、試験によく出てくる「キーワード」は覚えておきましょう。
まとめ
面接場面での効果的なコミュニケーションは、クライエントへの適切な支援に不可欠です。
アセスメントによる問題状況の正確な把握、オープンクエスチョンを用いたクライエント主体の情報収集、そしてジェスチャーや表情、声のトーンといった非言語コミュニケーションの積極的な活用が重要です。
クライエントとの適切な距離感を保ち、決してクライエントの代わりに意思決定を行わないよう倫理的な配慮も必要です。
これらの要素をバランスよく実践することで、信頼関係を構築し、より良い支援を提供できるようになります。実務でも重要なポイントになります。
次回の予告
次回、問題47では、ソーシャルワークに関する重要な知識について解説します。
この問題を通して、ソーシャルワークの専門性をさらに深く理解することができるでしょう。
ぜひ、積極的に取り組んでいただき、一緒に学びを深めていきましょう。
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