2024ケアマネ試験【問題1】わが国の近年の介護を取り巻く状況の説明として
2024年ケアマネ試験問題・解説ケアマネ試験お疲れさまでした。
一夜明けてホットされたのでは、ないでしょうか?
1問ずつ解説を書いていきます。
介護支援分野 問題1
【問題1】 わが国の近年の介護を取り巻く状況の説明として適切なものはどれか。3つ選べ。
1.介護を要する高齢者を同居している高齢者が介護する「老老介護」は、減少傾向にある。
2.育児と介護を同時に担う「ダブルケア」が課題となっている。
3.「ヤングケアラー」への支援が課題となっている。
4.介護者が仕事と介護を両立できるよう,法律により介護休暇及び介護休業が制度化されている。
5.特別養護老人ホームなどの老人ホームでの死亡者数は,減少傾向にある。
解答:2.3.4
解説
1.不適切
「老老介護」は、年々増加しています。
「老老介護」とは、介護を要する高齢者を65歳以上の高齢者が介護すること。
2.適切
「ダブルケア」とは、親の介護と子育てを同時におこなわなければならない。「ダブルケア」も社会問題になっております。年齢階級別に割合を見ると。 40~44歳が最も多く、また、介護を理由に仕事を辞めざるを得ないという「介護離職」も増加しています。
3.適切
「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っていることにより、子ども自身がやりたいことができないなど、子ども自身の権利が守られていないと思われる子供」のことでを指します。
家事、家族の身体的・精神的・医療的なケア、兄弟のお世話、家族のために通訳や労働をするなど、人それぞれ様々な家族のケアを行って、若くして家庭を支える大きな役割を果たしています。その分、重たいケアの責任を引き受けており、それによって学業や就労、メンタル、将来などに影響を及ぼすことがあります。
4.適切
介護休暇と介護休業の制度化は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(通称:育児・介護休業法)で定められています。
5.不適切
特別養護老人ホームを含む老人ホームでの死亡者数は、年々増加傾向にあります。具体的な推移は以下の通りです。
1995年: 約1万4千人 (死亡者全体の1.5%)
2000年: 約1万8千人 (1.9%)
2005年: 約2万3千人 (2.1%)
2010年: 約6万1千人 (2.9%)
2015年: 約9万5千人 (3.2%)
2020年: 約13万8千人 (3.6%)
この25年間で、老人ホームでの死亡者数は約10倍に増加しています。特に2010年以降、急激な増加傾向が見られます。
青い線は死亡者数の推移を、オレンジ色の線は者全体に対する割合を表しています。
よって、問題の解答は、2.3.4になります。
解説は以上になります。
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