2024年ケアマネ試験【問題29】保健医療サービス分野「リハビリテーション」について
2024年ケアマネ試験問題・解説こんにちは
受験生の皆さん、試験から約1か月が経ち、いよいよ2週間後に合格発表を迎えます。
この待ち時間、不安な気持ちもあるかもしれません。でも、今こそ冷静に試験を振り返り、自分の解答を見直すチャンスです。
そうすることで、今後の学習に活かせる大切なヒントが見えてきて、少しずつでも問題の解説を読んでいると、きっと新しい気づきが得られるはずです。
合格発表まであと2週間。この時間を有効に活用しましょう!
今日は、問題29です。
【問題29】 リハビリテーションについて適切なものはどれか。3つ選べ。
1.利用者の残存能力をできる限り活かす。
2.急性期及び回復期に獲得された機能をできるだけ長く維持することも重要である。
3.廃用による筋力低下や筋委縮の予防には,趣味や余暇活動への参加は効果がない。
4.本人が苦痛を感じなければ,同じ姿勢で安静臥床を続けることが望ましい。
5.変形性膝関節症は,歩行障害の原因となることがある。
解説
1.適切
リハビリテーションでは、利用者の残存機能を活用することが基本原則です。
残存能力を活かすことにより、利用者は自信を持って日常生活に取り組むことができ、身体機能の維持・向上が期待できます活動が増えることで、生活の質(QOL)も向上します。
2.適切
急性期および回復期で得た機能を維持することも、リハビリテーションにおいて重要です。維持期のリハビリは、この獲得機能を長期的に認めることを目的としています。
3.不適切
廃用症候群の予防には、趣味や余暇活動も有効です。活動性を認めることが筋力低下や筋委任の予防に繋がるため、日常的な参加活動が推奨されます。
4.不適切
長期にわたって安静臥床は、筋力低下や廃用症候群のリスクが生じます。 特に、高齢者は当面で筋萎縮が進むため、可能な限り早期から身体を動かすリハビリが推奨されます。 1週間で20%以下の筋力が低下する可能性があるため、適度な運動を維持することが重要です。
5.適切
変形性膝関節症は、歩行や運動機能に影響を与える可能性があり、リハビリテーションの対象となることがあります。適切な運動や姿勢の改善が必要とされています。進行すると歩行時の痛みや歩行困難を引き起こす可能性があります。特に重症例では歩行不能となり、日常生活動作が著しく制限されることがあります。
解答:1.2.5
解説は以上です。
まとめ
リハビリテーションは、利用者の能力を最大限に活かし、既に得られた機能を維持することが重要です。
具体的には、残存能力を活用して自信と生活の質を高め、急性期・回復期で得られた機能を維持するためのリハビリを継続することが大切です。
また、変形性膝関節症などの疾患への適切な対応も必要で、安静を避け、活動的な生活を維持することで廃用症候群を防ぎます。
最終目標は利用者の自立と生活の質の向上です。要支援・要介護状態にならないように、予防的リハビリテーションも重要です。
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