2024年ケアマネ試験【問題36】保健医療サービス分野「急変時の対応」について
2024年ケアマネ試験問題・解説こんにちは
今日は、「急変時の対応」について一緒に考えていきましょう。
さて、皆さんは介護現場で急変に遭遇した時、どんな気持ちになりますか?
私は、初めて急変に遭遇した時、頭が真っ白になり、何をすればいいのか分からず、とても怖かったのを鮮明に覚えています。
あの時の焦燥感、恐怖感、そして何よりも利用者さんの命を預かる責任の重さを改めて感じました。
きっと、同じような経験をされた方もいるのではないでしょうか?
そんな不安や恐怖を少しでも和らげ、自信を持って急変時に対応できるよう、一緒に学んでいきましょう。
今日は、問題36です。
【問題36】次の記述のうち,より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.倒れている高齢者を発見したときは,意識の有無を確認する。
2.吐物を処理する場合は,使い捨て手袋を使用し塩素系の消毒剤を使用する。
3.止血した腕は,心臓より低い位置で保持する。
4.心肺蘇生時の胸骨圧迫は,うつ伏せにして行う。
5.高齢者が発熱したときは、全身状態の変化も併せて観察する。
早速、解説していきますね。
消去法で問題の解答を導き出された方も多いのではないでしょうか?
解説
1.適切
倒れている人を高齢者を発見した場合、最初に行うべきことは意識の有無を確認することです。 具体的には、肩を軽く叩きながら「大丈夫ですか?」とまず先に、声かけを行います。利用者さんの意識がない場合は、すぐに119番通報を行い、周囲にAED(自動体外式除細動器)があることを確認します。迅速かつ冷静な判断が、救命につながります。日頃からAEDの使用方法を習得しておくことが重要です。
2.適切
感染症予防のため、吐物処理を行う際は適切な防護具(手袋やマスクなど)を着用し、消毒剤を使用することが大切です。次亜塩素酸ナトリウムの使用方法を事前に把握しておき、処理後の適切な廃棄方法など適切な処理ができるように準備しておきましょう。
3.不適切
心臓より高い位置に保持することで、血流を抑え、出血量を減少させることができます。
4.不適切
心肺蘇生時の胸骨圧迫は、仰向けの状態で行います。胸の真ん中(胸骨)を垂直に圧迫し、1分間に100~120回のペースで行います。うつ伏せでは、適切な胸骨圧迫ができません。
5.適切
高齢者の体調管理は、発熱だけでなく、全身のさまざまな変化(食欲、意識レベル、排泄状況など)を観察することが求められます。これらの変化に気づいた際には、早期に対応し、必要に応じて医療機関と連携することが重要です。
解答:1.2.5
解説は以上です。
まとめ
試験対策の勉強にとどまらず、急変時の対応は、現場で状況の判断の迅速さと冷静な行動です。慌てず、手順を踏んで対応することが重要です。 事前にAEDの使い方を習得し、手順を頭に入れておくことで、いざという時に落ち着いて行動できます。吐物処理についても、感染リスク対策として、標準予防策の徹底です。 高齢者の体調管理においても、発熱だけでなく、食欲不振、意識レベルの変化、排泄状況の変化など、全身状態の変化に注意深く観察することが重要です。 日々の業務の中で、遭遇する急変に対応できるように、些細な変化も見逃さないことが重要です。
次回の予告
今日の解説が皆さんの理解に少しでも役立ったなら、とても嬉しいです!学びを深める旅は続きますので、共に知識を広げていきましょう!
次回は【問題37】についての解説をお届けします。どんな新しい発見が待っているのか、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
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